漢方を利用してできるアンチエイジングとは

漢方では、体の生理機能を五臓に分類していますが、その中でも腎がアンチエイジングに大切な役割を果たすと位置付けています。
腎の働きは、腎臓といったひとつの臓器を指すのではなく、もっと広い概念を意味しています。腎は、成長、発育、生殖能力、ホルモン分泌、免疫力、骨格維持、脳の活動といった分野に関与しており、まさに人が誕生し老いて行く課程の全ての部分に大切な働きをもたらすものととらえています。すなわち、腎の機能が低下しますと、生命維持活動が衰退して、機能低下や老化を強めてしまうことになります。
腎の機能低下は、多くの自覚症状で確認することが出来ます。例えば、腰痛が始まったのは重たい荷物を運んだからととらえがちですが、腰に負担がかかったとしても修復能力が強ければ、遅くとも翌日には何事も無かったかのような状態に戻ります。この修復能力の衰えこそ、腎の機能低下に他なりません。
漢方薬はこの機能にパワーを与えることをおこないます。すなわち痛みの伴う腰周りを沈静化させるのが西洋医学の薬になりますが、漢方薬では機能に働きかけをおこないます。また、腰だけの機能向上を促進するというよりも、内臓、血管、神経、骨、免疫といった腰に関わるあらゆる機能の向上を目指していきます。
また、腰痛持ちになったのは、年齢のせいにしがちでもあります。年齢に関わらず機能向上がなされることは、アンチエイジングにもつながっていきます。腰の痛みを抑え、炎症を引かせる即効性は、西洋医学の薬が得意とする部分ですが、漢方薬では腰周辺からの改善をおこないますので、それ相応の時間がかかります。
漢方は、ただ腰痛だけの改善にとどまらず、体全体が元気になりアンチエイジングにつながっていくという副産物を得ることが出来ます。多くのアンチエイジング用アイテムの中でも、体に優しく働きかけることから人気もあり注目が集まっています。