マッサージとアンチエイジングの関係

アンチエイジング対策として、マッサージは効果があります。
年齢と共に体の機能は低下し始めます。肌にハリやつやを生み出してきた皮膚組織の結合力は次第に弱まり、シワやタルミとなって現れてきます。肌作りの大元の働きを行うのは、食事などで摂取した栄養成分を、肌作りのために表皮まで運搬する血液にあります。年齢と共に血液循環そのものが鈍り始めることにより、十分なターンオーバーが繰り返されずに肌質が衰え始めます。
また、血液は、肌作り後などに不要となった老廃物を排出するための役割も備えています。血液循環の鈍さは、この老廃物を体内に滞らせて体調そのものにも悪影響を及ぼします。このように、血流は大切な役割を担っていますが、血液を押し出す筋肉そのものも、運動不足や生活習慣から衰えはじめます。
その血流を押し出す補助的な役割がマッサージになります。特に活動量が少なくなっている矢先には、アンチエイジングのために役に立てることができます。マッサージを施す部位は、やみくもにもみほぐせばよいということではなく、リンパやつぼに沿っておこない効率よく血液の流れを作り出すことが大切です。リンパも体内の老廃物の排出に一役買っていますので有効です。
アンチエイジングのためのマッサージは、特別の器具やエステを利用する方法もありますが、日常生活の中にも盛り込むことが出来ます。例えば、洗髪時のシャンプーをしながら頭皮をマッサージすることで、顔の表情を生み出す筋の引き上げにつながります。
年齢と共に活動量が減少して、僅かの動作も億劫になることがアンチエイジング対策の妨げとなります。行動を出来る限りてきぱきとこなしてみるだけでも血流は促進されて、肌作りに良い効果をもたらしますので、マッサージを通じて生活全体の行動も見直すことが大切です。