アンチエイジング化粧品で着目すべき成分とは

化粧品は、いつまでも美しくありたいと願う女性たちにとっては非常に大切なものでした。京都の芸妓さんが使っていた絹の手拭いとか、米ぬかで髪を洗うなどの知恵は、現在でも生きています。そんな中近年注目されているのは、アンチエイジング化粧品でしょう。化粧品と言えば、従来なら主に口紅とかアイシャドウなどのポイントメイクの事を言っていたのに対し、現代ではむしろ、スキンケアなどの基礎化粧品の事を指すほど、化粧品そのもののイメージが変化しています。言い換えれば、ファンデーションや口紅には鉛などの有害物質が含まれているという昔のマイナスイメージから、これらの化粧品にも、クリームなどの基礎化粧品と同じ有効成分が配合されているという事が、アピールになっているのです。アンチエイジング化粧品は、主に40代前後からそれ以上の年齢の女性向けに製造されているのが普通です。つまりその頃になると、ほとんどの人が肌の張りが衰え、しわが増えてくる年齢なのです。特に50代前後になると、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、同時に肌細胞も衰えて来ます。新しい細胞を生み出す力が低下すると、肌の潤いやバリア機能も衰え、乾燥してカサカサした肌になり、その結果古い角質がたまりやすくなり、シミやくすみの原因となるのです。こうした状態を改善するのがアンチエイジング化粧品であり、その主な成分はコラーゲンです。さらにそのコラーゲンをしっかりと束ね、ばねのように支えるエラスチン、さらに肌の深層で潤いを保つヒアルロン酸などが、このアンチエイジング化粧品の有効成分として知られています。一方アンチエイジング化粧品は、これらの有効成分をより効率的に肌に浸透させるために、洗顔で汚れや角質を落とし、肌が栄養分を吸収させやすい状態にする、クレンジングや洗顔料などもセットにして販売することがほとんどです。